情報社会との向き合い方

本質の探究(ニュース)

最近、一昔前よりも通販番組を目にする機会が増えた気がします。
私はこれを、半分「エンタメ番組」として視聴しています。商品を買うためというより、

  • どうやって人の購買意欲を刺激しているのか
  • どんな言葉で「お得感」を演出しているのか

といった、“売り方の演出”を分析するのが面白いです。

いわば通販番組は「買う場所」というより、「情報との向き合い方を学ぶ場所」だと私は思っています。

通販番組の売り方

「1日34円」の見せ方

通販番組を見ていると、定番の表現がたくさん出てきます。

例えば、

「1日たったの34円!」

という表現。確かに数字が小さいので、なんとなく安く感じます。
ただ、冷静に考えると、これは月に約1000円、年間では12000円です。

本来大事なのは、「数字が小さいか」ではなく、「その価格に見合う価値があるか」という視点のはずです。その価値について、通販番組では基本的にメリット中心で話が進みます

  • 類似商品との比較
  • デメリット
  • 注意点
  • 総額(送料・手数料込み)

などは、あまり強調されません。                               したがって、通販番組の情報だけで購入を決めてしまうのは、少し情報不足かなと思っています。

「半額!」という演出の違和感

他にも

「通常価格40,000円のところ、今だけ半額以下の19,800円!20,000円を切ります!」

のような表現もよく見かけます。私はこういう時、

「その40,000円という価格は、どこで・いつ・どれくらいの期間使われていた価格なのか?」

が気になります。実際、他サイトで調べてみると、最終提示価格より安く販売されているケースもあります。また、画面の端に小さな文字で送料が別途表示されていることがあるのも気になります。そのため、私は送料込みの総額も含めて比較するようにしています。

「月々3,000円」の怖さ

月々たったの3,000円!

通販番組では、こういった分割払いを勧めてくることもあります。

私は“分割払いができること”を判断基準に買い物をするのは、少し危険だと思っています。もちろん、ローンや分割払いのおかげでよい商品を良いタイミングで購入できる機会にもなります。

しかし、「衝動的に欲しくなったものをその場の勢いで分割払いで購入する」といった習慣がついてしまうと、徐々に感覚が麻痺していく可能性があります。一つ一つは小さくても、積み重なると大きな負担になります。

習慣はその発端となる最初の行動に気づくことがとても大切だと感じています。

「少し立ち止まって考える」が大切な時代

今は情報量がとても多い時代です。次から次へと情報が流れてくるので、一つ一つを丁寧に考えていたら時間が足りません。

だから私たちは、ある程度“流し見”しながら生きています。それ自体は必要なことでもあります。

ただ、その状態が続くと、「本当に必要か?」を考える前に、雰囲気で判断してしまうリスクが出てくると思うのです。

通販番組を見ていると、そうした“人がつい影響を受けやすい心理”が見えてきます。

だから私は、通販番組を「冷静に情報を精査する練習の場」として逆に活用することがあります。

通販番組の活用法

私の活用方法は

  • 最新家電を知るきっかけ
  • 健康意識を高めるきっかけ

など最新トレンドや、生活改善のヒントを知るのを目的とすることです。「今はこういう商品が流行っているのか」「これを家にあるものでアレンジすれば商品を買わなくても効果がありそうだな」など、意外と発見があります。

もし購入を検討するなら

通販番組を見て商品が気になった場合、私は次の2つを意識しています。

① 他サイトと価格比較する

まずは本当に安いのか確認します。通販番組だけを見るとお得に感じても、他サイトの方が安いこともあります。

② 悪い口コミも見る

レビューを見る時は、

  • 悪い評価
  • デメリット
  • 使用者の具体的な感想
  • レビュー数や文章の自然さ

を特に参考にします。高評価でレビュー数も多いけれど具体性に欠けるコメントが多かったり、不自然な日本語レビューが大量にある場合は少し慎重になります。

逆に、「基本的には満足。でもここは少し気になる」のような、具体的なレビューが書かれている商品の方が参考になり、信頼できそうなレビューと感じ、購買意欲につながることもあります。

①や②を経た上で買う価値を見出せたとき、はじめて購入を決意します。

私は、生活を豊かにするものは、「モノそのものの価値」だけではなく、「モノと関わるときの感じ方」の影響も大きいと思っています。そのため、私が購入した後に意識していることがあります。  

商品に愛着を持とうとすることです。「良い部分」を意識的に見つけようとします。

すると、不思議とレビューにも書かれていなかった欠点が見つかっても気になりにくくなります。むしろそれすらも愛着につながったりします。そしてこの感覚は、対人関係にも少し通じる気がしています。

「悪いところも受け入れたうえで、良いところを見る」
これは商品選びだけでなく、人との関わり方にも通じる姿勢なのかもしれません。 

まとめ

通販番組はこのように、「商品を見る」だけでなく、「売り方を学ぶ」「最新トレンドを知る」「商品との向き合い方を考える」など、複数の視点で視聴することができます。そしてなにより「情報社会との向き合い方」を考える教材としては、とても役に立つコンテンツだと思っています。

error: Content is protected !!